花粉症アレルギーカレンダー

後鼻漏の原因となる花粉症の主なアレルゲンを地域別にカレンダーで。

調査方法の詳細

当サイトでは「鼻アレルギー診療ガイドライン 2013年版(改訂第7版)」からデータを引用しています。

キャラクター

統計調査などではどのような条件でデータをとったのかが重要です。その手法により偏りがでてしまいますし、場合によっては全く意味のない統計データでることも考えられます。そこで、下記にカレンダーに用いたデータに関しての詳細を引用します。

各地域を代表して札幌市、仙台市、相模原市、浜松市、和歌山市、福岡市におけるわが国の重要抗原花粉の飛散期間をしめした。これらの抗原花粉は気象条件の変化による変動を考慮し、最近10年間、2002〜2011年の重力法による結果を旬ごとに集計した1㎠/日あたりの平均花粉数をグラフにした。

各地域ごとに複数の都市で調査を行った訳ではなく、あくまでサンプル調査です。そのため、例えば「スギ山の麓に住む奈良市の方」が、「関西」の代表として選ばれた和歌山市と同じ花粉に晒されているわけではないことにご注意ください。地域が合致していてもお住まいや行動範囲まで合致しているわけがありませんので、混同しないようにお願いします。

加えて、残念ながら四国や中国地方、沖縄の都市は調査されていません。ですが、お近くにカレンダーに記載のある「アレルギー源となる花粉を飛ばす植物」が生息している場合は、近い地域の花粉量を見て多少は予想ができるかもしれません。

「花粉アレルギーカレンダー」についての概要

花粉を飛ばす植物は多く存在しますが、大きく分けて「木」と「草」に分かれます。そして、飛ばす花粉の量としては「木>草」であり、その差は大体10倍程度になる模様です。つまり、草の花粉よりも木の花粉の方が花粉症患者としては注意しなければならないかもしれません。

上記を踏まえまして、日本で花粉症の主な原因となる木は「スギ」「ヒノキ」「ハンノキ」「シラカンバ(白樺)」となり、特に飛散量が多いのが「スギ」と「ヒノキ」です。この2種が花粉を多く飛ばす時期が、大体2月から4月の間。花粉症のシーズンですね。後鼻漏の患者はこのシーズン後まで影響が強く残ります。

後鼻漏になると鼻水が喉に降りてきて息苦しくなり、口呼吸を続けること(それ以外にも原因はありますが)で喉を傷めます。結果的に、睡眠が取れず、咳が続き、場合によっては頭痛や吐き気などの不調まで併発します。私自身がアレルギー性鼻炎から後鼻漏になって、実際に体験していることです。

後鼻漏の症状にもよりますが、花粉症シーズンが過ぎた5月・6月・7月・8月・9月ぐらいまで咳が続く場合や、口の中に鼻水がある場合は、後鼻漏を疑った方が良いと思います。木の花粉による花粉症の時期でなくても、アレルギー源がイネやブタクサなどでしたら秋や冬にも咳が続くこともありますし、10月・11月・12月も咳で悩むこともあるでしょう。最悪の場合、私のように時期に間険悪年中後鼻漏(鼻水・咳・不眠・喉の不快感など)に悩まされる可能性もあります。

空気中を漂う花粉は避けようがありませんが、少なくとも該当の植物によることを避けられれば、多量の花粉に晒されることによる急激な悪化は免れるかもしれません。避けれるものは避けた方が良いですし、ご自分の体調に留意しつつ、咳が続くなどの疑わしい場合は早めの診察をお勧めします。